Yくんは小学5年生。
小さい頃はやんちゃだったYくんですが、
小学5年生となった最近、目に見えて成長してきました!
昔の感じとはだいぶ変わってきたんです。
Yくんは、幼稚園年長さんの時から当ピアノ教室(鶴ヶ島市)に来てくれています。
当初からYくんはとても元気な男の子でした。まさに “子どものなかの子ども”という表現がピッタリ。
そして本が大好き。
Yくんがレッスンに早めに到着した時などは、レッスン室にある図書コーナーの児童書をひっぱりだして読み始めます。
ごく小さい頃のYくんは、本を読み始めると止まりませんでした。
前に来ていた生徒さんが帰り、Yくんのレッスン時間になっても本にくぎ付け。
「Yくん、Yくん、レッスンはじめるよ」
何度も声がけして、やっとピアノまで来ます。
でも来たかと思うと、ジャンジャン音をならしはじめる、といった具合でした。
「Yくん、宿題の曲に集中して」
「はいは~い」
しかし、1回弾くとまたジャンジャン音をならしはじめます。
また、「Yくん音楽ノート持ってきて」と言うと「は~い」と言ってピアノの椅子から飛び降りようとする、
ボードに音を書いてもらうと超スピードで書くので解読できない…
しかしYくんは教材の内容に関しては、「そこのリズムはそうじゃなくてこうだよ」と1度説明すると、
すぐさま「あーこういうこと?」 と訂正できる理解力がありました。
ですので毎年の発表会で弾く曲も、ある程度の曲ならすぐに完成させてしまうのでした。
そんなYくんのレッスンでしたが、学年が上がるにつれ少しずつレッスンの受け方が変わってきました。
変化に顕著に気付いたのは、4年生になってから。
私の言う話をよく聞き、ピアノの課題で難しい箇所はレッスンの場で習得し
身に付けるという姿勢になってきたのです。
ある日お迎えに来たお母さんが「まだまだ落ち着きなくて」と言うようなことをおっしゃったことがありますが、
「いえいえ、Yくんはすごく成長されていますよ。レッスンでは確実になるまで弾いて自分のものにしようとしています」
「Yくんを小さいころから見ているので、このところの成長ぶりはわかります」と、お話しました。
更に成長を感じたのは5年生になってすぐのことです。
「先生、ぼくコナンの曲を弾きたいんです。」
「あー コナン弾きたいの?やってみる?」
そして楽譜が用意できると Yくんは張り切って取り組み始めました。
Yくんが自分でやりたい曲をリクエストしてきたのは初めてでしたが、
自分で興味を持つとものすごく集中するんですよね。いろいろ質問もしてくれます。
しかもコナンのみならず、他の教材もきちんと進めているのです。
今Yくんは 憧れのルパン三世のテーマに取り掛かっています。
やんちゃな子ども時代から 少年へと移り変わっていく様を見るのは嬉しい限りです。
私もまた応援を続けます!