6月のある日、保育園年中さんのHちゃんが、当ピアノ教室(鶴ヶ島市)へ体験レッスンに来てくれました。
「ピアノをならってみたい」とおうちで話すようになってきたそうです。
とても小さな幼児さんに見えますが、いろんな言葉を知っていて、活発な感じの女の子です。
しかし、いざ体験レッスンで手遊びを始めようとすると…
「いやー、やりたくなーい」
「ママといっしょがいいー」
「そう、いきなり1対1はいやだよね。お母さんそばにきてくださっていいですよ」
そこでお母さんがそばについてくださいましたが、
「やりたくなーい」
「やなの」
しばらく問答は続きましたが、私はHちゃんにはまだ時期が早いのかなと判断して、
「Hちゃん、ピアノはもう少したってからにしようか」と声掛けしました。
するとHちゃんは「……やりたいの」
Hちゃんのお母さんいわく、「とてもシャイなところがあるんです」
なるほど、1対1で何かを行うって、幼児さんだとそうある事ではありませんね。
そこで私は「体を使ってのリズム遊びなどを中心に行い、そこに少しずつピアノを取り入れていきましょうか」と
ご提案しました。
リトミックを行いながらピアノも組み込んでいくやり方ですね。
そして、カラーパネルを用意して、「あか♩♩ しろ♩♩…」とやりはじめると、
Hちゃんは徐々にリズムの模倣をしてくれるようになったのです。
拒否していたピアノにもふれ、音を出してもらいました。
「ピアノの中を見てみましょう」
Hちゃんには、「ピアノってこうなっているよ」とグランドピアノのふたを開けて見てもらいました。
「へぇー」…Hちゃんの感想です。
最後にピアノ曲を弾いてあげようかと思いましたが、時間の都合でかないませんでした。
でも、Hちゃんは早速入会を決めてくれました。
Hちゃん、レッスンが始まったらステキな曲を弾いてあげるからお楽しみに‼