小学3年生のAちゃんは 明るさとやる気パワーがいっぱいの女の子。

幼稚園年長さんの頃 当ピアノ教室(鶴ヶ島市)に入会してくれましたが

当時から打てば響く反応の良さがありました。

そんなAちゃんのある日のレッスンをご紹介します。

 

「こんにちは~」Aちゃんがいつものように元気に入室してくれます。

Aちゃんが教材を準備中に 少し他愛のない話をします。

「Aちゃん、今日社会科見学あった?小学生がいっぱい歩いてたよ」

「わたしたちはいってないよ。先生、その子たちなに色のぼうしだった?」

「あー、帽子の色は覚えてないなあ」

そうそう、うちの辺りの小学校は学年によって帽子の色を違えてましたね。

…そしてレッスンが始まります。

Aちゃんは、レッスンでは自分のやりたいものからやる、といったスタンスを持っています。

それは特にがんばって練習した曲であったり、はたまたドリルからであったり

その日によって違います。

「きょうはこれからひくね!」

Aちゃんが取り出したのは、合格しそうな課題です。

Aちゃん、すごーく集中して弾き始めます。

「わあー、よく練習してある! 完成したね」

Aちゃんが目標を決めながらの取り組み、いつも感心します。

それから「ここのテンポはもう少し速いといいかな」

と、もっと良くなりそうな点をアドバイスします。

「あーこんなかんじ?」

Aちゃん その箇所を何度か弾いてみます。

「わかった!もう1かいひくね!」

そして見事に弾き切って、合格のハナマルです。

 

課題が合格したら、次の曲の予習をします。

「このあたりの音はわかりそう?」

Aちゃんは1音1音自分の力で確認します。

そしてリズムのややこしい所は弾いてみます。

「わかったぁ!こうだね!」

「そうそう、それでいいんだよ。家に帰って忘れそうなところない?」

「ない!だいじょうぶ!!」

Aちゃんの受け答え、とっても明るくてパワーがあります。

言葉にたくさん「!」が付いているんです。

まさに打てば響く音色のいい鐘のようで、こちらもすごく元気をもらえます。

 

リズム練習も、Aちゃんは両手の課題を喜々として行っているんですよ。

「できるようになったよ、ほら!」

Aちゃん、難しい課題もお手のものになってきました。

そしてこの日は10月末でしたので、帰りにハロウィンのお菓子を選んでもらいました。

当ピアノ教室(鶴ヶ島市)では、ごくたまにですがお楽しみがあります。